肛門周囲膿症 手術 (切開開放術)

肛門周囲膿症の手術を、ついに行ってきました。
今経過2週間になり、一旦軽くなら運動をしていいという状態です。

今回の手術までの期間から経過を報告いたします。
誰かの参考になれば幸いですね。誰も参考にならないのがいいですけどね。

ちなみに、私が受けたのは「切開開放術」です。

手術1週間前

私の場合は、手術の1週間前から薬を飲むように指示されました。
薬といっても痛み止め系の漢方で、何目的なのかはいまいち不明でした。

予想でしかありませんが、術前に一度切開をしているため炎症が引くのを待っている間に膿が再度溜まり始めて痛みを感じる方がいるのではないでしょうか。
私の場合も、手術前のあたりには傷口が塞がりかけていたため、お風呂などで膿を押し出すようなことを自分で行っていました。
実際に膿が出ていたかは謎ですが、再度溜まって切開する恐怖があったためにやらずにはいられない感じでしたね。

手術当日 | 術前

当日の動きですが、私は午後15:00頃から手術だったため朝食は食べても良いと言うことでした。
また、術前の昼頃に下剤の座薬を入れて腸から不純物を取り除くということを行います。
これは病院ではなくて普通に会社でやってました。
当たり前ですが、下剤ですのでトイレに引きこもることをお勧めします。

手術

病院へ行くと、着替えるように指示され、手術着に着替えます。
手術着は着方が若干特殊なため、注意が必要です。
腰の横あたりに紐が付いていて、それをクロスする形で結べるようになっています。
前の紐2つで結ぶと、体の真ん中に布がない状態になるため、秘所等全て丸見えになってしまいます。
私はなってしまって、看護婦さんに指摘されました。
んなもん知らんがな。

手術台へ

着替え終わると手術台に乗せられます。
腰のあたりが少し浮くように何か凸がありますので、うまく位置を合わせてお尻をあげます。
定期検診をされている皆様であれば羞恥はおそらくないでしょう。

その後一旦以下の流れで処置が進みます。
1. 点滴を打つ
2. 指先に簡易な心電図測定器をつける
3. 点滴を打った方と逆に血圧計をつける
4. 腰に麻酔を注入する

4の注射ですが、調べていた通り針が細いようで刺す痛みは点滴に比べて小さいです。
ほぼ気にならないレベルです。
ただ、なんだか腰のあたりにず〜んとした鈍痛があります。
尾てい骨の上あたりを痛くない程度に体重かけられている感じです。
痛い、という感じではないので大丈夫ですが、変な感覚があります。

この後、麻酔が効き始めるまで10分ほど待ちます。
その間、なんか麻酔が効いてるような効いてないような感覚でして、歯医者の注射とはまた感じが違いました。
ちなみに下半身は自分の意思で普通に動かせるので痛覚だけ麻痺させるものみたいですね。

また、麻酔を打ってしばらくしたところで鎮静剤を打ちました。
これはお医者さんによって変わるようです。副作用が怖いですからね。
もともと別に焦っていたりしたわけではないので、効いているんだかいないんだかよくわかりませんでした。
薬としては即効性があるもののようです。
私は、手術終わりかけたあたりから効いてきたような印象をうけました。

ここまでが手術の準備になります。

手術中

お医者さんたちが戻ってくると、心の準備とかそういうのなく普通に手術がはじまりました。
おそらく電気メスを利用しているのだと思いますが、焼き切る音が聞こえてきます。
麻酔はしているのですが、不思議なことに感覚な普通にあるため切られているということはよくわかりました。
ただ、安心してもらって大丈夫で、別に痛くないです。
初診の際の切開の方が痛いです。
麻酔がちゃんと効いている箇所については完全に無痛で、切られている違和感があるだけです。

私の場合は、本当に一部ですが薬の効きが100%ではなかったっぽい箇所があり、その周辺だけちょっと痛みはありました。
痛さでいうと、爪で皮膚を優しくつねって最初の痛みを感じるくらいの痛さです。
わりとどうでもいいレベルの痛みです。

手術中の恐怖心については、メスで切られているときには全く恐怖はありません。
ただ、唐突に聞こえてきた、ハサミで肉をきっているっぽい、チョッキンチョッキンする音は聴覚的に怖かったです。
これ麻酔効きが甘かったら、痛み告げる前に激痛じゃん、っていう心理がしんどいですね。

おそらく肛門周囲膿症の診断を受けて、膿を出す切開を行った方はその麻酔の全く効いている感じがしない記憶があるため相当怖いと思うのですが、大丈夫です。
腰の麻酔は強いです。

手術自体は10分程度で終了したのではと思います。
当時気づいていなかったのですが、手術終了後に痛み止めの座薬を差し込まれていたらしいです。

術後

手術が終わると、別室で麻酔や鎮静剤が切れてくるまで安静にさせられます。
私はこのちょっと前くらいから鎮静剤が効いてきたようで、別室で横になっていたらいつの間にか寝ていました。
その時に、なんか黄色い点滴をしていたのですが、起きたら空でした。

手術台から降りるときは、少しフラフラしますがわりと普通です。

その後着替えて、改めて先生の部屋でお話があります。
もしかしたらなかったかもしれません。
あんまり覚えてないです。

ただ、薬はとてもたくさん出ます。
飲み薬で毎食後8個くらいあります。
ちょっと強めの薬もあったり多いから、胃を守るための薬もあるみたいです。
あとは軟便化させるための、薬ですね。
これは非常にありがたく、これがないと術後死んでしまう気がします。

帰路

ここが痛みのピークです。
帰る頃には麻酔が切れてくるため、それなりに痛みます。
私は家まで電車等々移動が50分近くかかる場所だったため、しんどかったです。

このときはまぁそれなりに痛かった気はしますが、動けないほどのものではありません。
動きたくないなぁと思う程度ではあります。

手術後1週間

最初の2日間は、仕事も休むよう言われたため休んでいました。
あまり動くのもよくないため、だいたいずっと寝ているつもりでしたがひたすら仕事があったため、むしろ全然眠れませんでした。普段よりねれませんでした。

やはりピークは最初の2, 3日で、このころはガーゼになかなかの血が付着します。
膿よりも血がきになる期間です。

ちなみに排便はもらった薬のおかげで、気をつけば無痛です。
手術した当日でも無痛でしたので、基本的には大丈夫だと思います。
ただ、少し汚い話ですが、薬の影響と初日だからか耐性もないことからか、排便してるもののうち9割が水という感じでした。
ちょっと勢いをつけると、セルフウォーターカッターになる恐れがあるので括約筋のコントロールには注意していただきたいですね。

3日目に入ったあたりからはかなり痛みも軽減されて、付着する血も少しずつ減ってきます。

術後2週間

このころには、ほぼほぼ普段通りの生活が手に入ります。
ただ、あぐらをかいたいり、椅子にずっと座っているのはちょっと辛いです。
背もたれに強くよりかかると、お尻が引っ張られるので痛いです。
これは素人さんにはわからないかもしれませんが、痔の方はわかると思います。

お尻を綺麗にしてガーゼ変えて、薬を飲んでいれば大丈夫です。

ちなみに、この間は運動とお酒は控えるように注意されます。
基本的に禁止した方が良いでしょう。

私は12日目あたりが、お客様との打ち上げと重なってしまっていたりしたため、二日酔いになるくらい飲んでしまいましたがここまで来ていれば大丈夫そうでした。
オススメはしません。

また、このときに酔った勢いでいろいろと忘れてキムチを食べたのですが、大して辛くない甘い感じのキムチでも翌日地獄をみたので本当に刺激物だけはやめたほうがいいです。

締め

まだ脱ガーゼ生活はできていませんが、順調に回復してきているらしいです。
肛門は日々酷使されるものなので、健康のありがたみがわかります。

手術はかなりお手軽ではありますが、やはり手術台に登るのは緊張しますよね。
痛くない、それだけが心の支えになります。
事実痛くなかったです。

肛門周囲膿症は、手術以外で治ることは有りえないと考えてよく、放置した日数分だけ手術と初めの切開が地獄に近づいていくので羞恥を捨ててさっさと医者に行って切られましょう。
お尻を見られる羞恥も即刻消えていきますよ。

早く完治したいです。